12.29.2013

Best Issue of 2013












Best Issue of 2013 (Goboy)




 The Spandettes - Sweet and Sacharine (Do Right! Music)

俺さ今年の夏は海に行かなかったんだよ。
まぁ割りと毎年行かないんだけどさ。だって考えてみなよ、練馬から海に出る時間のことをさ。軽く見積もったって半日はかかるぜ。それに俺ったら車の免許を持ってなけりゃ海パンなんて4、5年前に買ったアメアパの真っ黒のやつだよ?それは行けやしないんだよ。夏はいつだって気づいたら終わっちまってるんだしさ。
そうは言ってもこの7インチは最高だったね。出たのは確か夏の終わりだったはずだけど、俺にハッピーでブリージンな夏ってのを追体験させてくれるのには十分だったね。ほんと最高さ。メンバー全員の足首にキスしてやりたいくらいにね。でも正直なところグッとくるような女の子はいないよね。このグループ。

HP / bandcampyoutube )

Rhye - The Fall Maurice Fulton Mix (Innovative Leisure)

オリジナルVer.もてんで素晴らしかったけど、このミックスはさらに良かったね。
まるで全盛期のErasureやYazooを感じさせてくれるよ原曲に比べると夜の淵に溶け落ちてしまうような妖艶な美しさは薄れてるけど、よりケバケバしくゲイゲイしいガラージにも通じるような淫らな感じのミックスは極上もんだよ。ほんとこれは冬のくそ寒い夜なんかにさ、てめえの汚いベッドのなかに女の子を誘い込むときにはいい小道具の役割をしてくれるんじゃないかな。まぁそのときのために片手で彼女を抱き寄せてもう一方でターンテーブルのストップボタンを押す練習は入念にしときなよ。間違って彼女頭の上に目覚まし時計でも落とそうもんなら、夜は永遠に君のものにならないからな。
とにかくさ、Rhyeの他にもInnovative LeisureにはClassixxやSuperhumanoidsがいるし、いま一番好きなレーベルのひとつだよ。

soundcloud / youtube )


Only Real - Days In The City (Luv Luv Luv)

えっまだ読んでたの?










早く寝なよ。
これ聴いてさ。

HP / soundcloud / youtube )

Best Issue of 2013 (お洒落泥棒)




THE PASTELS - SLOW SUMMITS (Domino)

今年はこればっかり聴いてました。至宝パステルズによる奇跡のような新譜。優しく穏やかでほっこりしてしまうこの感じ。なんも変わってない!相変わらずで最高でした。末長く聴ける一枚だと思います。

( HP / soundcloud / youtube )
THE NATIONAL JAZZ TRIO OF SCOTLAND - STANDARDS VOL.Ⅱ  (karaoke talk)

そんなパステルズの盟友でもあり、グラスゴーインディーシーンを支える、最高ピアニスト。ビルウェルズさんのうたものプロジェクトの2nd。これも今年出てからよく聴いてました。前作と同じく、素人の女の子たちをヴォーカルに迎えた、透きとおる歌声と穏やかな演奏がとても心地良く響き渡る作品です。素朴で人懐っこい雰囲気がとてもよいです。ちょうど今の時期ぴったりの一枚だと思います。先日、ココナッツディスク池袋店でお配りしたMIXCDにもこれから一曲入れました。

( HP / soundcloud / youtube )
ミツメ / うつろ (MITSUME)

今年は日本のインディーシーンもとても盛り上がった素晴らしい一年だったなーと思います。個人的には大好きなバンドのアナログリリースが相次ぎ、本当に最高の一年でした。
また今年はいろいろなバンドのライブにもよく足を運びました。そんな中でも間違いなく2013年一番観たバンドがミツメ。でした。月刊ウォンブにはじまり、初ワンマン、アナログ発売記念のココ吉インストア、フジロック(今年一番の思い出)、、そしてつい先日のカクバリズム  Youth Records合同忘年会と。まさにミツメにはじまりミツメで終わった一年でした。「うつろ」よく聴きました。
来年出るアルバムも今からめちゃくちゃ楽しみにしてます。

( HP / soundcloud / youtube )











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はじめまして、ココナッツディスクというレコード屋で働いております。
お洒落泥棒(ココ池中川)と申します。今年からDJをはじめました。よろしくお願いします。
お気に入りの三枚を選ばせていただきました。



Best Issue of 2013 (Itsuki)




Only Real - Backseat Kissers/Blood Carpet 7" (ASL RECORDS)

最近出たEPも人気なNiall Galvin君によるonly realのデビュー7"。 ローファイなサーフポップに気怠げなラップ、とにかくヘロヘロで最高。 本人が描いたらしいジャケットもポスターにして部屋に飾りたいくらい好きです。 300枚限定。

( HP / soundcloud / Vimeo )
Outer Limits Recordings - Singles, Demos and Rarities (2007-2010) (Weird World Records)
(私にとって)永遠のアイドルSam MehranのソロユニットOuter Limits Recordingsの2007年から2010年までの音源を集めたコンピレーション。 私が海外のインディにのめり込むきっかけになった"I Need My T.V."なんかもばっちり収録されています。 7"を買いのがした方は是非、と言いたいところなんだけど日本で入荷してるレコード屋さんが見当たらないです。(関山さん、本当にありがとうございます…。)500枚限定2LP。ダウンロードコード付き。

( HP / soundcloud / Vimeo )
Beachniks - In Color LP (Neotomic Records)

これは小金持ちだった時代に酔っぱらってジャケ買いしたもの。 とにかくアートワークが凄く可愛くて、これは内容なんかもうどうでも良いから、とにかく持っていたいと思って気持ちよくお買い物したところ、中身も凄く好みで。ちなみにこれは、ジャケットとレーベル面の印刷の上からハンドペイントがされており、すっごいかわいい曲目リストも入っているし、ダウンロードコードまで付いているのでレコードを買わない人でも楽しめると思います。







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言ってみればここ数年ずっとそうなんだけど、お金がない一年だった。
特に下半期は生きていることが不思議なくらいお金がなかったので、全然新譜を買えず。
そういうときに限っていいものばかりリリースされるのはどういうことなんだろう。
これはやっぱりあるあるなんですかね。
そんな感じなので、今年のベスト3は上半期にリリースされたものが多くなってしまいました。





Best Issue of 2013 (Psyth)






Savages - No Face (Matador Records)

Goth、PostpunkがたっぷりしみこんだUK出身の4人組Femaleバンド。去年のFlying To Berlin/Husbandsに衝撃を受けてから、ずっと追っかけていたんですが、今年はフジロック出演に、1stアルバムがPitchFolk年間9位にランクインにするなどの快進撃。彼女らのファッションスタイルも込みで僕は大好きです。

( HP /  youtube )

San Cisco - Fred Astaire (Island City Records)

オーストラリア出身の4人組Indie Popバンド。今年の前半は留学で研究漬だったこともあり、全くと言っていいほど新譜がチェックできていなかったんですが、LAのちっちゃなライブハウスで彼らのライブを見て、どうにか緊急帰国せずに持ちこたえられたのを覚えています。なにより、お客さんで来ていたLAの女の子たちが最高に可愛かった…ということで私的な思い出も含めて上げさせていただきます。



YOUR SONG IS GOOD - OUT (KAKUBARHYTHM)

国内からも一曲。なにより踊れて、こみ上げるかっこよさと、どこか泣けるワビサビを両立させたダンストラックでありキラーチューン とキャッチコピーの通り、ライブで僕は半泣きになりながらモッシュしてました(痛かったからじゃないです)。音源を聞いてほしいのはもちろんのこと、本当にライブに行く意味を強く再認識させてくれる最高のバンド。Bis階段にするかユアソンにするか最後まで迷ったんですが、ちょっと賛否ありそうなので今回Bis階段はパスしました笑

( HPyoutube )







Best Issue of 2013 (Nahoto)






 MOIN - EP (Blackest Ever Black)

昨年アルバムのリリースにより大きく話題となったRaimeの変名ユニットであるMoin。
Raimeのようなミニマムでダークというキーワードを残しつつも、蓋を空けてみればShipping NewsJune of 44といった90年代のルイヴィルシーンからHoover,The Crownhate Ruin, Regulator Wattsと言ったDCハードコアのようなギラギラと黒光りする硬質な音に向かったのかのような仕上がり。。。
Pete Swansonとのスプリットではそんな要素を感じられなかっただけに、今作の衝撃は強かったです。
2013年はBEBや、Modern LoveやDownwardsといったダークハウス~ダークインダストリアルらへんのレーベルは出す作品毎に話題をさらっていってましたが、2014年はどうなるかたのしみです。
個人的には全く派生の違うハードコア辺りが共鳴したら面白くなりそうな気がしてます。

( HP / bandcamp )





Redd Temple - 12 (Self-Released)

「無国籍チープコア」と自ら謳う福島の3ピースバンド。
無国籍チープコア?と聴いて何を思い浮かべるだろうか?チープ?コア?そもそも無国籍ってなによ。日本でしょ?
と思いつつも聴いてみるとそのコピーに納得してしまう摩訶不思議なサウンド。

聴いてみるとたしかにチープで、”何者か”分からない印象で、暗黒舞踏や原始感覚美術のような怪しいな音で、心を掻きむしられる感覚さえおきました。少々言い過ぎな気がするけど、室井さんがボーカルをとる曲はCaptain BeefheartからSLAPP HAPPYやAksak Maboulといった一筋縄ではいかないRio~ReRなアヴァンポップを思い起こしました。
と、ついつい色んなバンド名を上げてしまったけど、はじめに言っていた「無国籍チープコア」という言葉通り、それのどれでもあり、どれでもない音を形成し、彼らなりのオリジナリティをだしているのは間違いないと思っております。現在の日本にこのようなバンドがいてくれて、ただただ感謝の次第でございます。

HP / bandcamp / youtube )



asthenia - 踏み絵 (Self-Released)

astheniaはオブスキュアーな90年代ハードコアマニアに寄るDistroを運営する人たちのバンド。ハードコア~とりわけプロトエモといったニッチな所に大きく影響を受けていて、Evergreen、The Pineらのように現代までその辺りの音を脈々と受け継いできたバンドの一つだと思っています。
また、音だけではなく、個人的に好きな部分はZINEや手作りのマーチャンダイズ、Distroの運営、自主的に海外バンドとやり取り、招聘などを積極的に行っているところ。

なんでbandcamp等発達した流通が充実した今、個人Distroなのか?
個人でも業者利用が簡単になっている今、なぜ手作りのZineやマーチャンダイズなのか?
DIYが一つの価値観の様に語られるけど、彼らはDIYとはまた違ったところにあるクラフトマンシップを感じさせてくれる希有なバンドだと思っています。そういった所は言われなければ見えてこないけど、インターネットミュージックやネットレーベルが急成長しつつある今だからこそ、そういう部分を敏感に感じ取って行きたいと思わせてくれました。2014年の活動を最も期待しているバンドです。

HP / bandcamp / youtube )





12.22.2013

A CHRISTMAS SONGS








 

(Itsuki)



12.18.2013

90's

















(nahoto)